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古代日本


▼望郷

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命の 全けむ人は 畳薦 平郡の山の 白橿が枝を 髻華に挿せ 此の子
『日本書紀』巻7-景行天皇十七年春三月より

命の 全けむ人は 畳薦 平郡の山の 熊白橿(くまかし)が葉を 髻華に挿せ その子
『古事記』中巻より

どちらも有名な国偲び歌
倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠(ごも)れる 倭(やまと)しうるはし
に続く歌です。生命力あふれる力強さと若さへの賛歌、声を出して読んだ時のリズムの良さから大好きな古代歌謡の一つです。

貴種、武勇、ヒロインの存在、父兄に疎まれて最期を迎える悲劇性など…ヤマトタケルと源義経の物語には共通点が多く、日本画家の安田靫彦氏もこの二人をよく画題にされていました。しかし、最近はこういう物語に触れる機会が減ったのか認知が低くなってきていて淋しく思います。


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